どんな家庭に生まれたとしても、人は幸せに生きる権利があります。
子どもの時に、自分の好きなこと、得意なこと、やりたいことを見つけられたら、大人になった時にそれを仕事に出来たり、趣味で続けたり、自分の可能性を広げることに繋がります。
誰もがそんな選択肢を持てたら、日本の社会の幸福度は劇的に上がるでしょう。
残念ながら、日本の若者の幸福度は先進国の中でも相当低くなっています。それには貧困の連鎖や学力偏重社会による自由な時間の減少、社会の不寛容生など様々な要因があります。一人ひとりの「好き」「得意」を伸ばして自分らしく幸せに生きられるようにするには、様々な体験を通じて将来の選択肢を増やしていくことが必要です。
文部科学省の研究でも、体験活動が子どもの成長に有益で必要であるという結果が出ています。
(出典:文部科学省ホームページ)
しかしながら、質の高い優良プログラムは、家庭環境によって機会が大きく左右されており、一部の子どもたちしか参加出来ていないのが現状です。教育の機会均等と同じように、体験の機会均等は、全ての子どもたちにとってかけがえのない権利であると私たちは考えています。
社会を構成しているのは、一部の人ではなく、この国に生きているすべての人です。
社会的弱者を取り残すことを容認したままにすると、分断や差別を産み、犯罪が増え、結局は自分に返ってくることに繋がります。だからこそ、子育てや教育を自己責任にするのではなく、日本中の子どもたちの幸せを願って、日本中の大人で手を取り合うことが大切になってきます。
すでに全国には、目の前の様々な子どもたちを支援する素晴らしいNPOなどの団体がたくさんありますし、私たちも応援しております。
ジャパンキッズでは、根本的な問題を解決するためのアプローチとして、すべての子どもたちが未来に期待を抱けるように、大人全員で次世代のサポートをしていく「文化」を創ろうとしています。
日本中の大人にサポートしてもらい、たくさんの体験をすることができて、多くの選択肢を持てた子どもたちが、また次世代をサポートする側になっていく、いわば恩送りの文化です。
そのような文化を創るには10年単位の時間を要するかもしれませんが、今始めないといつまで経っても社会にある悪循環が続いてしまいます。